2017.07.29 (Sat)
みなさまこんにちは!
2階スタッフSです!
今日は2階でディスプレイしているヴァセリンガラスシェードをご紹介致します。
ヴァセリンガラスとは、極微量のウランを着色剤として加えたガラスの事を指します。
ウランが混ざることにより、淡い黄色や緑色の色彩を放ち、
紫外線(ブラックライト)で照らされると緑色に妖しく輝き蛍光を発するという特徴があります。
ちなみに、ドイツ語ではウランガラス、英語ではヴァセリンガラスと言われてるのだとか。
右がブラックライトをあてたシェードです。
全く印象が変わり、とてもきれいですね。
ウランと聞くと人体に影響があるのではないかと心配になりますが、
使用されているウランの量は少なく、自然界にあるものと同じくらいなので心配ありません。
ヴァセリンガラスは、1830年代から1940年代までの間に製造されたものが殆どです。
現在では民間でウランを扱うのが難しくなり、
アメリカなどで極少量しか生産されていない為、希少価値が高いです。
ヴァセリンガラスが製造されていた当初は、
ブラックライトのような紫外線を照射できる機材がない時代でしたので、
当時の人々は、朝焼けや夕焼けの光に当てて蛍光を鑑賞していたとされています。
左が室内、右が屋外で撮った写真です。
ブラックライトを当てた時ほどではありませんが、淡い黄緑色に光ります。
こうやって見ると綺麗で優しい雰囲気になりますね。
今ではとても珍しくなったヴァセリンガラスのシェードを、
朝焼け、夕焼けが差し込む場所にディスプレイし、色の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。